お店移転のお知らせの原稿サンプル

お店を移転する際にはその旨を多くの関係者に伝える必要があります。その方法や原稿のサンプルをまとめました

お店の移転

店舗の拡大やスタッフの増減など、さまざまな理由で移転が必要になるケースがあります。

特に飲食店の場合、移転といっても今ある店舗を一度閉店させなくてはならず、物件の契約に関することや移転に伴う作業など多くのことをおこなうことになりますが、お店移転のお知らせを忘れてはいけません。

今回は移転のお知らせに関するポイントや注意点、実際の挨拶に使える例文をご紹介します。
 

誰に送るの?

一般的に移転をお知らせをする相手は、取引先、顧客、その他の関係者となります。

それぞれのカテゴリに複数の相手が存在することも多いため、カテゴリごとに送付先のリストアップを行なうと、漏れなくお知らせすることができます。

取引先

まず、業務上関係がある取引先に移転の旨を伝えましょう。仕入れ業者や運送業者、また請求書の郵送など所在地情報が必要になる取引がある取相手には優先的に移転のお知らせを送るほうがいいでしょう。

顧客

顧客、お得意さま、お客さまといった方々にも移転の通知をおこなう必要があります。店舗を利用してくれている人たちに正しい情報を伝えることは、礼儀といえるでしょう。以前の所在地に行ってしまったり、書類などを送付しないようにするためにも通知は必要といえます。

その他の関係者

その他の関係者とは、今は付き合いがないという状態でも今後、お世話になるかもしれない人たちに向けても、わかりやすい状態で見える場所でお知らせをすることが望ましいです。相手の連絡先を知らないような環境では誰でも見ることができるHPなどに移転のお知らせを明記すると、多くの方が会社移転の情報を知ることができます。
 

お店移転のお知らせの意味

最も重要な目的は、お店の場所が変わるという事実を伝えることにあります。新店舗となる場所の住所と連絡先を明確に知ってもらうこととなります。

顧客や取引先が移転の事実を知らないと、商談あるいは請求書や納品書の郵送などの業務に支障をきたすなどさまざまな問題が起こる可能性があるからです。

このように、移転は営業に影響を及ぼすことも考え、移転日時や新オフィスでの業務開始日も添えて移転のお知らせをすることをおすすめします。

また、移転のお知らせに顧客や取引先に対して日頃の感謝の気持ちを添えることもポイントです。特に店舗拡大に伴った移転の場合には、顧客や取引先との関係によって事業が拡大した背景が大きく、感謝の気持ちをあわせて伝えることが大切です。
 

お店移転のお知らせを伝える方法

移転の告知にはどのような方法があるのかを確認しておきましょう。

張り紙

店内での貼り紙は、来店した人たちの目に留まりやすく、店頭での貼り紙は店舗を利用する人たちだけでなく、前を通った人にも認識してもらいやすい特徴があり、多くの人に知らせることができます。店頭や店内の貼り紙を見た人たちから、移転についての質問があった場合には口頭でもしっかり伝えるようにします。

チラシ

地域密着型で営業していた場合には、チラシによる移転のお知らせを配ることも可能です。これまでの顧客はもちろん、新しい顧客の掘り起こし、特に移転先の地域で見込み客に情報を届けるために必要かもしれません。挨拶文や地図情報のほか、どんなサービスを展開しているかの説明を記載し、来店のきっかけになるような導線を置いておき、開店サービスなどの条件に、チラシ持参を付けることも有効です。

HPやSNS

インターネットは多くのひとが使用するツールで、お店のHPやブログ、SNSなどを展開していた場合には、それらを利用して移転の挨拶を掲載するという方法もあります。貼り紙とは違って、閉店後もメッセージを残すことができるためより多くの人に認知してもらえる可能性が高まります。HPやSNSでは貼り紙に比べて情報を多く載せることができます。

手紙、はがき、挨拶状

取引先や大事なお得意さまには手紙や挨拶状などによるお知らせを用意しておくと、丁寧な印象が伝わります。メールアドレスを知っている場合には、通知メールを送るようにしましょう。

なお、FAXによる儀礼文書を送るのは基本的にマナー違反とされていますので注意が必要です。
 

移転のお知らせを送るタイミング

通常、移転のお知らせは新住所で営業がはじまる1ヶ月前~2週間前までが望ましいといえます。移転にともなう作業が発生するのは自店舗だけではなく、取引先や関係する業者それぞれにおこなうべきことがあるからです。

案内が遅れてしまうと、請求書などの重要書類が届かなくなってしまったり、納品が間に合わなくなるということも考えられます。スムーズな営業のため、各取引先との円滑なやりとりのために配慮した対応を心がけましょう。

移転後も円滑なやりとりを続けるためにも、つねに取引先に配慮した対応を心がけましょう。
 

お店移転のお知らせに必要な項目

お店移転のお知らせに必要な記載項目をチェックして、漏れがないようにしましょう。

件名

よく使われるのは「店舗移転のお知らせ」「店舗移転のご案内」といった件名です。

新しい住所と連絡先

移転先の住所や連絡先は、わかりやすいように箇条書きがおすすめです。電話やFAX番号の変更もここに記載します。

営業開始日

移転先での営業開始日を明記します。移転にともなう休業日が発生する場合にもそれらがわかるように記載します。

アクセス地図

必須ではありませんが、載せておくとわかりやすく、丁寧な印象となります。最寄り駅の出口番号やそこからの所要時間なども明記するとよいでしょう。
 

お店移転のお知らせ原稿サンプル

店頭張り紙の場合

張り紙の場合には手書きにすることで、気持ちが伝わりやすくなります。乱筆や読みにくい、文字に自信がないという場合には、無理して手書きする必要はありません。店名や店主の名前だけを手書きにする方法でもいいでしょう。

店舗移転のお知らせ

平素より〇〇〇をご利用いただきありがとうございます。

さて、この度は店舗拡大により○月○日より下記住所へ店舗を移転する運びとなりました。

つきましては誠に勝手ながら、現在の店舗は○月○日を持ちまして閉店させていただきます。

これを機により一層の努力を重ねて参りますので、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

新住所    〒XXX-XXXX 東京都XXX
電話番号   XX-XXXX-XXXX
営業開始日  平成〇年〇月〇日(月)
営業時間   11時~22時

店主〇〇

取引先に対しての挨拶状

一方で取引先に対しての挨拶状の場合は、上記の例よりも、以下のような堅い表現の方がふさわしいといえます。

株式会社〇〇
〇〇様

店舗移転のお知らせ

拝啓 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、突然ではございますが、この度◯◯(店舗名)は、◯月◯日から店舗を下記住所へ移転する形になりました。

つきましては、現在の店舗は、◯月◯日を持ちまして閉店いたします。

引き続きのご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

略儀ながらまずは書中をもちまして、閉店のご挨拶とさせていただきます。

敬具

令和〇年〇月〇日
(店名・住所・電話番号)」

※移転挨拶状の場合は「拝啓」と「敬具」のセットが一般的です。

HPやSNS上でのお知らせ

SNSツールの雰囲気に合わせ、くだけた表現にアレンジすることも可能です。

閉店のお知らせ

いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

誠に勝手ではございますが、当店は◯月◯日から下記住所へ店舗を移転することとなりました。

現在の店舗は、◯月◯日を持ちまして閉店となります。

当店へ足を運んで下さった皆様方へ、心より感謝申し上げます。

今後も新店舗にてお待ちしております。

店主

 

まとめ

お店を移転する際には、情報に誤りがないか、移転のお知らせの文面や出すタイミングなどにも十分配慮しながら準備を進めましょう。お店の移転のお知らせには複数の方法を組み合わせることが効果的です。

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営業時間: 平日9時~18時
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