業務用製氷機の処分方法

業務用製氷機はどのように処分したらいいのでしょうか?

業務用製氷機の特徴

業務用製氷機は数十kg、製品によっては重量が100kg以上になることもある大型の厨房機器です。業務用製氷機上部に設置されている給水タンクから、製氷板という氷を作るための板に水が吹き付けられることになります。

この板は、ブロック状の氷を作れるように格子状で作られており、業務用製氷機が稼働する際にはこの板に製氷機の給水タンクから水が勢いよく吹き付けられ、その吹き付けられた水が徐々に冷却され凍っていくことになります。

製氷板には冷却パイプが通っており、これが急速に製氷板を冷やすことで吹き付けられた水が凍ります。業務用として使用された製氷機は、産業廃棄物扱いとなり、一般ごみや粗大ごみとして処分することはできません。

業務用製氷機とフロンの関係

製氷機は冷蔵庫やエアコンと同じようにフロンガスが含まれています。フロンは、二酸化炭素の100~10,000倍もの強い温室効果ガスであり地球温暖化に大きな影響を与えることから、2020年にフロン排出抑制法が改正されました。

フロンを回収しないまま、廃棄すると行政処分に加え、50万円以下の罰金が科せられます。

つまり、フロン回収をしていない製氷機は、産業廃棄物回収業者も引き取りできないということになります。そのため、製氷機を処分する際には、第一種フロン類充填回収業者への依頼と産業廃棄物の処分と、2段階の手続きをふまなくてはいけません。

業務用製氷機の処分方法

業務用製氷機を処分するにはどのような方法があるのでしょうか。

産業廃棄物収集運搬業の許可を持った業者に依頼する

業務用製氷機冷は、産業廃棄物収集運搬業の許可を得ている業者に依頼して、処分することになります。産業廃棄物収集運搬業許可を取得していない業者に依頼した場合、罰則が科されることがあるため十分に注意しましょう。

正規の処分業者は都道府県への登録が求められます。都道府県のホームページで産業廃棄物収集運搬業者名簿を確認したり、各業者のホームページに許可番号とともに取得済みの許可があるかどうかをチェックすることで、不正業者に当たる心配が少なくなります。

専門業者へ依頼

フロンガスを使用している製氷機は、より専門的な業者への依頼が必要です。フロンガスはオゾン層を破壊する恐れがあり、フロン排出抑制法により回収方法が定められています。第一種フロン類充填回収業者への依頼をおこない適切に処分してもらう必要があります。

販売店に引き取ってもらう

新しい業務用冷蔵庫を購入するなら、販売店に古いものを引き取ってもらえる場合があります。下取りしてもらえるなら購入金額を安くすませることができますので、販売店に確認してみてください。

業務用機器専門の買取業者に依頼する

専門の買取業者に依頼して業務用製氷機を回収してもらえます。業務用製氷機を引き渡すタイミングで査定金額を受け取ることが可能です。買取業者に引き渡すだけで、処分することができます。また、条件が良い、人気メーカーの業務用製氷であれば、高い金額で買い取ってくれる可能性があります。

ネットオークションに出品する

メルカリやヤフオクを利用して処分する方法もあります。出品した業務用製氷機が落札されたら、製氷機を送れば完了となります。 この処分方法のメリットは、入札者が多いほど落札額が高くなる点です。最良の状態であり、非常に人気が高いモデルであれば、高価格で落札されるでしょう。

不用品買取業者に依頼する

不用品回収業者は、どのような物でも引き取ってくれるメリットがあります。現場まで来てくれて不用品を運び出してくれるので便利な方法といえます。

フロンガスが使われている製氷機の扱いについても同様となりますが、不用品の回収や処分には、一般廃棄物収集運搬業許可などの資格が必要になります。資格を取得している業者であるかをまず確認してから利用するようにしましょう。

居抜き譲渡する

飲食店を閉店するために業務用冷蔵庫が不要になったのであれば、居抜き譲渡を検討しましょう。退去時に冷蔵庫などの設備を残したまま物件を売却することで付加価値をつけられるので、退去費用を抑えるだけでなく、売却価格を上げることにもつながります。

業務用製氷機の処分費用相場

買取以外の場合、製氷機の処分には費用がかかります。製氷機を産業廃棄物収集運搬許可業者に委託し、引取指定場所へと運搬して回収してもらう方法の場合です。

産業廃棄物収集運搬業者

フロンガス回収 + 処理費用 : 30,000円〜

不用品回収業者

製氷機のサイズによって費用が変わります。

製氷機(小) 10,000円~
製氷機(中) 15,000円~
製氷機(大) 20,000円~
取外し作業 3,000円~

 
不用品回収業者に依頼する場合には、特に不法投棄するような悪徳業者に気をつけなくてはいけません。必要な許可を取得した業者であるかを確認したうえで、いくつかの業者から見積もりをとるようにしましょう。

まとめ

業務用製氷機はフロンを使用しているため、きちんと許可を得ている業者に依頼するようにしましょう。買取での処分では、人気の製氷機メーカーほど高く買い取ってもらえる傾向にあります。購入するときから、処分する際のことを考えて製氷機を選ぶといいかもしれません、

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