業務用厨房機器の搬入設置・取付工事の費用相場
厨房機器の搬入設置や取り付け工事にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか？
業務用厨房機器とは
飲食店において欠かすことのできないものです。厨房でプロフェッショナルが使用する設備のことで、大型のものや耐久性が高いもの、使い勝手がよいものなどが多く、さらに高性能です。業務用厨房機器は、冷凍冷蔵庫を始め、シンクや食器棚、作業台などがあります。業種やその用途に応じて、必要な設備が少しずつ異なります。厨房設備は慎重に選ばないと、厨房がうまく機能しないどころか、保健所の営業許可が得られない可能性も考えられるほど重要な要素です。
厨房機器を購入するには
さまざまな方法によって厨房機器を購入することができます。必要なものをすべて揃えたいところですが、事前に何が必要であるかをリストアップし、まずは実際の営業がスムーズに進められる厨房機器を厳選することで、無駄な支出を抑えることが可能です。また、居抜き物件を契約した場合には、すでに備わっている厨房機器が活用できるものがどうかを検討してみるのも必要です。厨房機器の購入にはいくつかの方法があります。
新品
厨房機器専門のメーカーや販売店、専門店などで新品を購入する方法です。これは店頭で実際に機器をみて購入する場合とネット通販で購入する方法があります。新品の場合には、衛生的であるだけでなく、最新の厨房機器を取り入れることができたり、不具合が起こりにくいことがメリットとなります。
中古
中古品ではは、新品のものよりも安く購入することができます。中古品の中にはコンディションのいいものもあれば、使用年数が長いものもあるため、商品の状態を見極めることが重要といえます。
リース
予算に余裕がなく、新品も中古品中古品も購入するのが難しい場合にはリースという方法もあります。月々の支払によって必要な厨房機器をリース会社から借りることが可能で、初期費用を抑えることができます。
業務用厨房機器購入後のトラブル
厨房機器を購入するまでは順調でも、購入後に搬入や設置、取り付けの際に度々おこるトラブルを紹介します。
搬入ができない
厨房機器を購入した場合、配送の条件が車上、もしくは軒先での引き渡しとの場合がほとんどです。つまり大きな機器を厨房内まで運び入れるためには、人数が必要な作業となり、搬入経路や設置場所のフロア階数などを事前にしっかりと確認しておく必要があります。機器によっては排水管の設置や給水管のつなぎ込みといった専門的な取り付け作業が必要な場合もあります。自分たちの手で搬入すると事故につながりかねません。搬入にはプロの手を借りることもひとつの方法です。
設置できない
実は購入した厨房機器が設置できないというトラブルはよく起こってしまいます。設置場所をしっかりと計測して、寸法を把握しておかなければいけません。
設置場所のサイズに合わないものをそのまま使用していると、はみでていて通行の邪魔になる、小さすぎて収納に限界を感じるなど、厨房内で不都合がでてくることでしょう。
仕様が合わない
こちらは、電気やガスの仕様が合わずに使えなかったといったトラブルです。電源コードひとつとっても単相と三相があるように、もともとの建物と機器の仕様があわない場合に起こります。どちらが使えるのかを確認しておく必要がありますし、ガスであれば、都市ガスかLPガスのどちらであるかはもちろん、契約分類やワット数なども厨房機器を購入前に知っておかなければいけません。
業務用厨房機器の搬入設置、取り付け作業
業務用厨房機器を購入した後にトラブルにならないためにも、それらを扱う専門業者に搬入設置、取り付け作業を依頼することをおすすめします。
厨房機器の配送は、車上、もしくは軒先での引き渡しがほとんどです。そのため大型の厨房機器を受け取る際は人員を用意しておかなければいけません。
搬入設置や取付工事はプロの手に任せるのもひとつの方法なのです。厨房機器によってはガス栓や水道管などと接続が必要なものがあるためその場合には特に搬入設置・取付工事までやってもらうことになります。そこで、業務用厨房機器を購入する際の搬入設置費用や取付工事費用に関しての相場を知っておきましょう。
費用の相場を考えるうえで4つのポイントがあります。
搬入経路
店舗までの経路がせまかったり、曲がり角が多かったりすると、機器をそのままの状態で運び込むことができないため分解することになります。それだけ手間がかかるので、費用は高くなります。
階段の有無
エレベーターではなく、階段で運び込まなくてはならない場合には、人手が必要となるため割高となる場合があります。
駐車スペースの有無
厨房機器を配送するトラックを停める場所があるか、ないかによって費用は変わってきます。駐車スペースがない場合には、コインパーキングなどの利用をしなくてはならず、運ぶ距離も長くなり費用がかかってしまいます。
カウンター超え
とくに居抜き物件では、もともと設置されているフロアのカウンターなどを厨房機器が超える必要があります。傷つけないようにカウンターを超えるには通常の移動より多くの人手を要することになります。
上記の条件や、機器の大きさ（重さ）などによって搬入設置費用や取付工事費用は前後します。厨房機器は、業態にもよりますが、たとえば10～15坪の店舗なら100～200万円程度の費用が掛かるといわれています。それら厨房機器購入金額のだいたい5％ほどが搬入設置費用や取り付け工事にかかると考えるとわかりやすいかもしれません。また新品が中古品か、によっても費用に違いがあります。詳細はそれぞれ業者に問い合わせることとなります。
以下は例となりますが、参考にしてみてください。
| 19,000円～ | 縦型冷蔵庫（W750）/横型冷蔵庫（W1200）/製氷機（38kg） |
| 25,000円～ | 縦型冷蔵庫（W1200）/冷蔵ショーケース（W1200）/製氷機（95kg） |
| 30,000円～ | 縦型冷蔵庫（W1800）/横型冷蔵庫（W1800） |
| 40,000円～ | 冷蔵ショーケース（W1800） |
まとめ
業務用厨房機器は安全のためにもそれらを専門としている業者に搬入設置や、取り付け工事をおこなってもらいましょう。設置場所のサイズに合ったものを選ぶと同時に、搬入経路などもあらかじめチェックしておくことでスムーズにすすめることができます。
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