小さい飲食店の賃貸物件の探し方

小さい飲食店の賃貸物件はどうやって探すのがいいのでしょうか。

小さい飲食店とは

小さい飲食店のイメージについては人によって違うかもしれません。一般的に席数が10~20席で、面積は10~15坪(1坪=約3.3m²)ほどの店舗をさすことが多いです。

カフェやバー、ラーメンなど、ひとりでの利用を考え、カウンター席を設けた店舗では、席数が増えます。またスタッフがひとりでも営業できる広さであるため、人件費などがかからないといった点があります。一方で、調理や会計などすべてを一人でおこなうことになるため、忙しい時間帯にはかなりハードになるかもしれません。

近年の新型コロナウイルス感染症による影響で需要が増したデリバリーやテイクアウト専門店も増加しており、それらは、より小さなスペースがあれば十分となっています。

小さい飲食店の賃貸物件探しは難しい?

飲食店を開業するにあたり、まずおこなうべきが店舗の物件探しになります。ところが理想の物件がなかなか見つからず、物件探しに1年以上の時間を費やしたということもあるようです。

飲食店の売り上げには立地と物件が7割関係しているともいわれるほど大切な要素なため、手を抜くことなく、慎重に考慮することで長い時間がかかってしまうのです。

また店舗物件は、一度決めてしまうとそう簡単に移転することは難しい状況となります。さらに時間がかかるだけでなく、費用もかかってくるからです。気軽に後戻りができない状況であることを認識しておきましょう。このように飲食店の物件探しは簡単ではないことがわかります。

小さい飲食店の賃貸物件を探すポイント

物件はやみくもに探しても、優良な物件には出会えません。どのような点に注意して物件をさがしたらいいのか、まずはポイントをおさえておきましょう。

コンセプト

物件を探すうえで重要となるのは、店舗のコンセプトにあった物件選びです。コンセプトは、を決める際には、5W1Hを基本に考えます。

What : なに(メニューやジャンル)、When : いつ(営業時間や営業日)、Where : どこで(出店エリア)、Who : 誰に(ターゲット)、How : どのように(提供方法)などを明確にしましょう。これらがはっきりすることで、物件の広さや雰囲気などがだいたい決まります。

また賃貸物件の場合、家賃は非常に重要なポイントとなります。広い物件で席数を増やせば、その分売り上げがでるだろうと、安易に考えてはいけません。

広い物件であればその分家賃は高くなり、ひとりで回すことができなくなってしまい、スタッフを雇うことになります。店舗の規模やジャンルなどを考慮してそれに合った物件を選ばなくては、家賃だけで大きな出費となり、経営を続けることが難しくなる場合もあるでしょう。

しっかりと現実的に家賃予算を決めて物件を探すことをおすすめします。飲食店の店舗の家賃は売上の10%以下という基準が一般的です。小さい飲食店であれば、10~15坪ほどの広さがが望ましいといえます。

物件の種類

居抜き物件、スケルトン物件、間借りという物件の探し方があります。飲食店でいう居抜き物件では前にそこで飲食店を営んでいた店舗の設備がそのままになっている物件のことをさします。水道やガスはもちろんのこと、さまざまな厨房設備をそのまま使用することができます。

一方でスケルトン物件では、これから飲食店として必要な水道やガスを引いたり、厨房設備を搬入する必要があり、レイアウトなどの設計もしなくてはいけません。

また、最近では間借りといった賃貸物件の方法もあります。夜にバーの営業をおこなう店舗が営業をしない昼間の時間、そこで店舗を借りて飲食店を営む方法です。これらは店舗のジャンルや、こだわりによっても変わってくる部分ですが、小さい飲食店であれば、どの種類の物件も見つかりやすいかもしれません。

テナント型、独立型

ビルやマンション、複合施設の中にみられる飲食店はテナント型といいます。あらかじめ、スペースが決められているため。小さい飲食店の基準である10~15坪に沿う物件を探すのは少し難しい点があるかもしれません。一方で、独立型は建物一軒が独立して飲食店となっているもののことです。

エリアと広さだけに絞り、条件に合う物件があるかを探すことになります。

コンセプトを決めたら、どのような物件を探すのかを決める必要があります。居抜き物件では、初期費用を抑えることができます。

予算に余裕があるならば、スケルトン物件を候補にいれることもできるでしょう。飲食店専門の物件情報を豊富に扱うサイトや、居抜き物件に特化した情報を集めているサイトなど、便利なサイトも多くあります。

また不動産屋では表にでない物件を持っている場合もあります。それらをどのように探していくのか、実際の賃貸物件の探し方を流れで解説します。

小さい飲食店の賃貸物件の探し方

ここで、飲食店の賃貸物件を探す流れを把握しておきます。

インターネットで物件を探す

近年は多くの場合、インターネットのサイトで物件を探すことが主流となっています。一度に多くの物件を閲覧することができ、さまざまな物件を比較することができます。気になっているエリアや、希望のエリアで検索したり、店舗となる物件の規模などを絞り込むことも可能です。ある程度の数まで賃貸物件をピックアップすることができたら次の段階となります。

不動産屋に連絡をとる

インターネットで見つけた物件に関して、取り扱っている不動産屋に問い合わせをしましょう。物件がまだ空いているのか、インターネット上の情報に間違いなどはないか、など気になる点を質問しておき、実際にその物件を内覧したい旨を伝えます。

内覧可能な日にちに予約を入れます。ここで注意すべきは、急に不動産屋を訪ねることは避けるということです。内覧には事前にさまざまな準備が必要となり、突然の対応は難しい可能性があるからです。あらかじめ、約束をしておくことで当日はスムーズに動くことが可能です。

実際に内覧をする

賃貸物件は必ず内覧をしましょう。イメージに合っているか、スペースは十分か、また近隣の様子や人の流れなども同時に確認しておく必要があります。

内覧では事前情報に加え、現地でしか取れない情報を確認することが大切です。一緒に立ち会うであろう不動産業者に建物の故障部分や周辺のトラブルの有無などを聞き取りします。特に居抜き物件の場合は、残されているものがどの程度使えるものかを自身の目で確認する必要があるでしょう。

またその物件を取り扱う不動産屋に一度足を運ぶことをおすすめします。不動産屋には、インターネットに載せていない物件が存在する場合があるからです。

あらかじめ条件を伝えておくことで、希望に沿った物件を提示してくれることもあるでしょう。

このように飲食店の賃貸物件を探す流れは、インターネットで調べ、不動産屋に電話、そして実際に物件をみること、を心がけるようにしましょう。

決してインターネットの情報だけで物件を決めることは避けましょう。探し始めてすぐに希望も物件がみつかることはほとんどありません。長いスパンでみてあせらずじっくりと決めることが重要です。

まとめ

開業資金やランニングコストを抑えることができるといったメリットだけでなく、距離が近い分常連の顧客を増やすことができるといった理由から、小さな飲食店は年々増えてきています。それに合わせて、小さな飲食店向けの賃貸物件も多くなっています。希望の物件をみつけるためにも、多くの情報を得られるようにアンテナを張っておくといいかもしれません。

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